レオン・レッドボーン2010-08-03

車載用にインポートしていると「Any Time」というCDを掴んだ。
2001年の録音のもので、
2003年ごろに、日本橋をうろついていた折、
ディスク・ピアか<向かいあたりにできた中古CDショップかで、
ガトーのチャプター3を探している最中に
懐かしい名前が目に飛び込んできて、思わず買って帰ったものだ。

その懐かしい名前が『レオン・レッドボーン』だ。

LPでは「オン・ザ・トラック」 かえるのジャケット
     『ダブル・タイム』  らくだのジャケット
     「シャンペン・チャーリー」がコレクションに入っている。

LPは、たぶん1980年前後に買ったものだと思う。
なんといっても、かえるのジャケットが印象的な「オン・ザ・トラック」が、
その内容も含めて一番の出来だったと思う。

経歴を明らかにしていないため、
現在何歳なのかはわからないけれど、
「オン・ザ・トラック」が1975年の作品だから、
少なくとも60歳は越えているように思う。

で、この『エニー・タイム』を手に入れて聞いたとき、
25年間、その音楽が変わらずいたので、
一度聞いただけで、長らく持っていることすら忘れていたものだ。

忘れていたからといって、好みでないというわけではない。
どっちかというとめちゃくちゃ好きなタイプの音楽なのだ。
古きよきアメリカの音というのか、
アコースティックな味わいたっぷりなオールドタイム。

いでたちは奇抜な人のようで、
ちょび髭にサングラスにパナマ帽子で、
古い映画に出てくる紳士の様でもある。

その形が表すように、
1920-30年代のアメリカ古謡をレパートリーにしている。
ゆったりとした謳い方で、
日曜の昼下がりに、ビール片手に聴いていたら気持ちよい感じ。
もっとも、ぼくはドクターストップなのでお茶しか飲めないけれど。

ピートが効いていないと頼りなく思う人たちにとっては<
ぬるい音作りだろうけれど、
この音世界、一度聴いたら忘れられない世界です。

もっと聞かれてよいと思うんだけれどね。