ボスのシャンプーで気づいたこと。2006-10-09

ボスをシャンプーして、その体の異変に気づいた。

「ごお」が病気を発祥して以来、ボスを洗うのは初めてだ。
だから2年ぶりに洗ってあげることとなる。
この2年間で、ボスの体の浮腫は増えていた。
脂肪腫もかなりあるし、しこりもかなりある。
全体で10箇所近い数になっているし、心なしか大きくなっているものもある。
腰の筋肉も落ちているとは思っていたが、
いざ洗ってみると、ジョンと同程度にしか筋肉がなくなっている。
12歳という年齢から考えれば当然なのかもしれない。
だけど、あの立派だった-ボスの腰が、腰骨が触れる状態になっていたのには、
洗いながら、落涙しそうになった。

13歳、14歳まで生きていて欲しいと思っているが、
浮腫かしこりのどれかが悪性でないことを祈るのみだ。
12歳のボスには、抗がん剤治療も手術も避けたい。
もちろん姉たちが最終決定することであるが、
高齢の身の上に、体の負担は与えたくない。

洗いあげ、乾かしながら全身を見ると、皮膚もかなり痛んでいる。
ビロードのようだった被毛だって、パサパサしてきている。
ボスの老いを目の当たりにし、少々動揺している。
あとどれくらいの間、ボスと一緒に遊べるのだろうかと。

犬にとっての食の安全とは2006-10-09

ペット産業は、日本人の生活様式が変化しペットを家族の一員として認識し始めたため、新規に参入する業者が増え、良くも悪くも選択肢が増えた。
成長中の産業とはいえ、参入する業者が増えれば、それぞれの企業業績を上げるため、資本力の大きな企業は広告でのイメージ戦略に投資する。
そのこと自体は企業活動として当然のこととは思うが、ともすれば企業のイメージ戦略に振り回された挙句、ペットに重大な健康被害を与えてしまう悲劇が起こりうる。

たとえばグリニーズ。あの緑の骨形をした歯磨き効果があるとされるおやつにも問題があると知らされた。MIXIでの友人の記事に教えられたのだけれど、そこの家の犬はグリニーズを細かく砕いて食べずに、ほとんど飲み込んでいるのに近い状況だったという。グリニーズを与えている間、時にグリニーズが完全には消化されず排泄されていて、その破片に惹きつけられる格好で食糞が多発していたというのだ。しかし、グリニーズを与えるのをやめたとたん食糞をしなくなったという。グリニーズを与えるのをやめたのは、求めていた販売会社の記事によるのだという。↓
http://www.rakuten.ne.jp/gold/greendog/brand/gr-info.html
http://www.rakuten.ne.jp/gold/greendog/brand/gr-info2.html
商品の消化が悪く死亡例すらあるとの報道がアメリカでなされたらしい。
だけど、日本では相変わらず商品は店頭を飾っている。ばかりか、そうした実例があることは、消費者まで情報が伝わらない。情報不足なまま、飼い主は愛犬の健康を守らなければならぬのが、日本での現実なのだ。
グリニーズは人気商品でもあり、多くの飼い主が愛犬に与えているだろう。その割に問題が大きくなっていないのは、メーカー側の主張が正しく、たいていの犬にとっては問題のない商品であるとも考えられる。報告そのものが係争中であるので、もしかしたらアメリカでの報告は氷山の一角にしか過ぎないのかもとの不安も起きる。愛犬を守るのは飼い主の観察眼に委ねられているのだ。
少なくとも、グリニーズをを丸呑みに近い形で飲み込む犬の飼い主は注意が必要であろう。与えるのを見合わせる判断を下すのは、飼い主でしかない。
そうした判断を下すために必要な情報は、企業はあまり載せようとしない。こうした現状が変化しなければ、消費者の判断に問題を回帰させないよう企業に求めたい。

キシリトールが入っている商品についても警鐘が鳴らされている。
摂取する量の問題に過ぎないのかもしれないが、人間用のガムを多量に摂取したラブラドールが痙攣発作を起こした事例は日本にもある。食品管理を誤っただけという見方もできるが、人がかんでいるガムを高々一箱食べただけで起きる事故としては症状が重篤と思う。
内容は↓
http://luna.stella-luna.com/archives/2005_1025-0107.php

フード選びに関しては、僕自身、過去に二つ書いたことがある。
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2005/11/02/128646
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2006/02/10/248874
ヒルズ社のフードに対する訴訟に絡んだ記事である。
事実ヒルズ社の主張が正しいのかもしれないが、その主張が正しいのか正しくないのかを判断する材料から、消費者は隔離されているのが問題だと思う。日本の場合、ペットフードに関する規定が存在していないといってよく、企業のイメージ戦略を無批判に受け入れるしかない現状だ。
ちょいと調べてみたら、DOGONE店長のブログ は結構いろいろ教えてくれていた。
http://blog.dogone.jp/

ペット産業を規制する法律がない以上、飼い主が判断するほかない。
過たずに、犬と暮らすため、アンテナを高く上げ、それぞれが情報交換していくしかない。