ガンドッグレトリープ講習会 ― 2006-11-06
さて、3日は清里キープ協会で行われていた講習会を見学した。
本来鳥猟犬として能力を発揮するようブリーヂングされたレトリーバーに、
最適のスポーツが、この競技なのだろう。
30・50・100メーターの距離に放たれたダミーをマークし、
ハンドラーの指示により、サーチし回収する競技と理解した。
この競技を楽しむ団体が、海外から優秀なトレーナーを招いて、
初級者から上級者への講習会を企画したのだ。
この競技も、犬の性能はもちろんのこと、ハンドラーの力量が大切である。
だが日本では鳥猟犬を必要とするスポーツハンティングは愛好家が少なく、
レトリーブの訓練はさほど盛んとはいえないようである。
そこで本場のトレーナーを招き、競技者の力量を底上げするとともに、
この競技のすばらしさを、より深め広めようということらしい。
個々の訓練での悩みを個別に受け、
トレーナーから適切なアドバイスを受けておられた。
一時間ほど見学していたが、なかなか難しい競技というこことがわかった。
犬に遠隔で指示を与えつつ、ダミーを探させ回収するだけなのだが、
物品持来の正確な動作などを確立したうえで、
遠隔からの支持を的確に理解させるのだ。
本物の鳥と違い動きもなく、匂いも弱いダミーを探すには、
人と犬のチーム力が相当に高いレベルにあることが望まれる。
その正確な動作を見につけさせるための効果的トレーニングについて、
トレーナーがアドバイスしているのだ。
短い時間で魔法のように犬が変化していく様は、
見学していてもよくわかり、今後の訓練での参考になった。
なかなかためになるところが多く見られたが、
犬の下僕でいることがうれしいという僕には、無駄な知識なのだろう。
「そらん」も、このような講習会に参加する飼主に出会っていたなら、
あるいは結構いい線を行く犬になっていたのかもしれないな。
なんて思ってはみるものの、やはり僕に無理なものは無理。
今のままじゃ再びオビディエンスの合格すら難しかろう。
「そらん」よ、仕方ないから『あほのそらん』のままでいなさい。
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