ジョン君、昔の知り合いと出会う。2007-01-14

パートナーズハウスに今年最初の朝日に出かけたのは昨日。
ドギーズパークがお休みということのようだったので、
「そらん」には物足りないだろうが、パートナーズハウスにお出かけした。
ここは「ごお」君が好んでいた遊び場なのだ。
ドッグランは広いとはいえないし、
「そらん」は、ここの柵はどこからでも乗り越えるから、
飼主としては恥ずかしい姿を見せまくりとなる。
それでも「ごお」君の教育の成果か、「そらん」は敷地から出ることはない。
「ごお」君が僕に残してくれたものは大きい。

このところ「そらん」の攻撃性が顕著となっているため、
お出かけのときに写真を撮れないでいる。
少しでも気性の会わない子がいた場合、大喧嘩が勃発しかねないのだ。

ここの施設には看板犬がレオンベルがーが2頭いるほか、
グレートデンが3頭、シェルティーやミックスの子もいる。
そのいずれとも「そらん」は仲良しで、
特にグレートデンの一頭は心から好きなようだ。
今日もみんなが遊びだすと仲間入りしたくて仕方なかったようだが、
あいにくと一頭がヒート中で遊んでもらえなかった。
「そらん」はがっくししていた。

今日も最後に訓練のおさらいをしてみたが、
かなり性格にできた。訓練士さんって、さすがだね。

さて、ジョン君、今日も「そらん」を追いかけて引っ付きまわっていた。
人間の女性は大好きだが、犬が苦手というのはまだ直っていない。
あいかわらず、犬が近づいてくると逃げ腰になっている。
それでも何度か顔をあわせていると、小さな犬になら遊べるようになった。
中型犬になると、及び腰にはなるものの以前のように逃げ惑うことはない。
ドッグランに来るのも楽しみになってきたようだ。

今日、二組目に来場したゴールデンご一行。
僕たちを見るなり、「そらん君と、ジョン君?」と尋ねられた。
このブログを見てくれていたらしい。
「そらん」の鼻筋で、それと知ったみたいだ。
ジョン君の以前の住居の近くに住んでいたということで、
ジョン君を見て、とっても懐かしんでくれた。
ジョンの表情を見て、明るくなった、元気そうだとも言われた。
一時的にせよ面倒見ていてくれていた方にも、
ジョンが元気だったことを教えてくださるということで、
写真を撮っていただいた。

こんな奇遇もあるんだな。

彩雲国物語 黄金の約束2007-01-14

雪乃紗衣  角川   476円

「はじまりの風は紅く」に続くシリーズ第2作。
劉輝の教育係りとして偽装結婚の形で王妃となっていた日々を終え、
家に戻ってきた秀麗は、
女性官吏を夢見て勉強に身を入れる。

一方、劉輝たちは伝統を破り、
女性にも官吏登用の道を広げようと画策中である。
一部の強い反対に会い、頓挫しかねない事態になっていく。

秀麗は、そうした動きを知らず、
夏ばてで次々と倒れる官吏たちの仕事の穴埋めをするため、
男性の振りをしてアルバイトに精を出す。
それが女性官吏登用に反対する急先鋒の下であった。

秀麗の頑張りが周囲に理解され、
官吏への勧めがなされるなどしていくのである。
そして、女性であることが知れたとき。。。

この巻では、後々相方となるキャラクターが多数登場する。
叔父・黎深、仮面の黄奇人、後に州牧として協力し合うこととなる影月、
茶州牧・燕青などである。
この著者の人物造詣は、基本的に悪人がいない。
いるだけで魂消る美形など枚挙に暇がない。
ボーイズ・ラブを想起させる友人関係や、
若くしての天才が苦労なしで羽ばたいていたりと、
人物造形は吹けば飛ぶほど薄い。

女子中学生や高校生相手の作品ということもあり、
編集部の意向が優先されているのだろうが、
不必要なまでに性別不肖で、性的に抑制が取れている人物が多い点、
その他人物描写に厚みがないのは、こうした作品としての宿命なのか。

女性官吏を目指す秀麗のサクセスストーリーに発展していくのだが、
全体として背景は甘く、古代王朝ものとしてみたら失格である。
ただ、テンポはよく、現代の物語を古代に移し変えたと考えれば、
一応成功しているのかもしれない。

駄作と佳作の狭間に揺れているシリーズといえよう。