グレイ3部作ほか ― 2007-06-08
ブログを開始したころアマゾンにためしにレビューを載せていたことがある。
このブログに収録していないものを現場から拾ってきた。
現場は↓
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A2B47MW23CUVXT/ref=cm_pdp_reviews_see_all/503-1019493-3390329?ie=UTF8&sort%5Fby=MostRecentReview
これまでにブログで公開していないレビューは4点
グレイ3部作と「いま、会いに行きます」
「グレイのしっぽ」 伊勢 英子著 エディション: 文庫 ¥ 600
本当は5つ星。だけれど…, 2005/9/23
てんかん、癌。そして別れ。
この思い出を書くために費やす意志の強さに敬服する。
命が命でなくなっていくとき、
グレイがほかの何かに変貌していくとき、
伊勢さんたち一家は張り裂ける思いを味わったはすだ。
哀しくて、悲しくて、そしてつらい。
もの言わぬグレイが漏らす悲鳴で心までつぶれていく。
そんな毎日が連続する中、ほんの一瞬グレイがグレイでいる。
その一瞬を、一瞬の輝きを捉える筆は痛ましい。
死に臨むグレイを抱きしめる伊勢さんの胸に去来する思いは
すべての犬を買おうとするものの叫びでもある。
第一作でつぶやいた言葉、
『グレイは待ってやいやしない。…待っていたのは私らしい』
だったかな、(うろ覚えですみません)
その言葉の意味が本作にある。
「気分はおすわりの日」 伊勢 英子著 ¥ 560
病気。負けないぞ。, 2005/9/23
グレイ3部作の真ん中。
命が大爆発した前作に比し、別離が忍び寄る影を感じさせるのが本作。
グレイの振り返りながらの『ねっ』はいとおしい。
「グレイがまってるから」 伊勢 英子著
ペットを飼うなら読め!, 2005/9/23
犬を飼い始める決心をしたその日から
その人の目は、それまで見えなかったものが見えるようになります。
楽しいことがいっぱい。微笑がいっぱい。そして哀しさが訪れることも。
すべての愛犬家が、言い尽くせなかった喜びと、命の賛歌。
それらが伊勢さんの柔らかな文章と暖かいスケッチで伝わってきます。
グレイ3部作の劈頭を飾るエッセイ群は
すべての人の目を啓かせ、生きるすばらしさを、生命の爆発を感じさせます。
本書を読み終えた後、きっと犬と一緒に歩きたくなる。
きっと抱きしめたくなる。
小学校高学年から中学生に特に勧めたい。
そして、下ばかり向いて歩く大人にも。
「いま、会いにゆきます」 市川 拓司著 単行本 ¥ 1,575
種明かしさえなかったら, 2005/9/15
物語自身はどうということのない『愛』の物語
それなりに感動できるだろうし
一般受けもしよう。
『せか中』とか『さくら』などと一緒で、
たぶん毒にはならないという意味で同列。
最後さえなければ童話としてよかったが、
おいおい、作品を締めくくるのに
ファンタジーにしてしまうの禁じ手でしょ。
あまりにも貧困な結末でじんわり感が消し飛び
投げ捨ててしまいました。
3つの作品のなかでは僕にとっては最低。
映画もドラマもヒットしているらしいが、
こんなので喜んでいるとは、
読み手の頭が単純になってきているのか。かなり心配。
それとも著者に馬鹿にされているのか。読後感最低。
どうせSFにするのなら
『四日間の奇跡』くらいに大胆にしてたら、4ツ星くらいになったかも。
このブログに収録していないものを現場から拾ってきた。
現場は↓
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A2B47MW23CUVXT/ref=cm_pdp_reviews_see_all/503-1019493-3390329?ie=UTF8&sort%5Fby=MostRecentReview
これまでにブログで公開していないレビューは4点
グレイ3部作と「いま、会いに行きます」
「グレイのしっぽ」 伊勢 英子著 エディション: 文庫 ¥ 600
本当は5つ星。だけれど…, 2005/9/23
てんかん、癌。そして別れ。
この思い出を書くために費やす意志の強さに敬服する。
命が命でなくなっていくとき、
グレイがほかの何かに変貌していくとき、
伊勢さんたち一家は張り裂ける思いを味わったはすだ。
哀しくて、悲しくて、そしてつらい。
もの言わぬグレイが漏らす悲鳴で心までつぶれていく。
そんな毎日が連続する中、ほんの一瞬グレイがグレイでいる。
その一瞬を、一瞬の輝きを捉える筆は痛ましい。
死に臨むグレイを抱きしめる伊勢さんの胸に去来する思いは
すべての犬を買おうとするものの叫びでもある。
第一作でつぶやいた言葉、
『グレイは待ってやいやしない。…待っていたのは私らしい』
だったかな、(うろ覚えですみません)
その言葉の意味が本作にある。
「気分はおすわりの日」 伊勢 英子著 ¥ 560
病気。負けないぞ。, 2005/9/23
グレイ3部作の真ん中。
命が大爆発した前作に比し、別離が忍び寄る影を感じさせるのが本作。
グレイの振り返りながらの『ねっ』はいとおしい。
「グレイがまってるから」 伊勢 英子著
ペットを飼うなら読め!, 2005/9/23
犬を飼い始める決心をしたその日から
その人の目は、それまで見えなかったものが見えるようになります。
楽しいことがいっぱい。微笑がいっぱい。そして哀しさが訪れることも。
すべての愛犬家が、言い尽くせなかった喜びと、命の賛歌。
それらが伊勢さんの柔らかな文章と暖かいスケッチで伝わってきます。
グレイ3部作の劈頭を飾るエッセイ群は
すべての人の目を啓かせ、生きるすばらしさを、生命の爆発を感じさせます。
本書を読み終えた後、きっと犬と一緒に歩きたくなる。
きっと抱きしめたくなる。
小学校高学年から中学生に特に勧めたい。
そして、下ばかり向いて歩く大人にも。
「いま、会いにゆきます」 市川 拓司著 単行本 ¥ 1,575
種明かしさえなかったら, 2005/9/15
物語自身はどうということのない『愛』の物語
それなりに感動できるだろうし
一般受けもしよう。
『せか中』とか『さくら』などと一緒で、
たぶん毒にはならないという意味で同列。
最後さえなければ童話としてよかったが、
おいおい、作品を締めくくるのに
ファンタジーにしてしまうの禁じ手でしょ。
あまりにも貧困な結末でじんわり感が消し飛び
投げ捨ててしまいました。
3つの作品のなかでは僕にとっては最低。
映画もドラマもヒットしているらしいが、
こんなので喜んでいるとは、
読み手の頭が単純になってきているのか。かなり心配。
それとも著者に馬鹿にされているのか。読後感最低。
どうせSFにするのなら
『四日間の奇跡』くらいに大胆にしてたら、4ツ星くらいになったかも。
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