保護団体の温度差 ― 2007-09-17

「peacewan」 という団体に注目している。
AAと同じ大阪で活動する保護団体なのだけれど、
この代表のブログには、大いに触発されるものである。
感情的に犬の保護こそ尊く大切なものと考える人には、
この団体のすばらしさが多分わからないのではないかと思っている。
AAの主張に酔い、またたびの扇動に踊る、
見たいものしか見ない人は、この団体は認められないだろう。
だが、冷静に判断できる人なら、
こういう団体のほうが信頼に足ると思うのではないかと感じる。
AA的発信では、殺処分は行うべきではなく、
人によって不幸にされたのだから、他人の悪行であれ、
人が贖罪するべきだと言い切る。
peacewanは、人によって捨てられた犬を救うとしても、
それが人に受け入れられる犬ならともかく、
人社会にて生きていくことができない犬など、
人に譲り渡しても、双方に負担ばかり強い不幸になることがあるなら
殺処分されることがあるのもやむをえないとしている。
実際、安楽死をした経験をブログ上で堂々と記している。
感情的な人なら、ブログの連続性を考慮せず、言葉尻のみを捉え、
安楽死処分という言葉にだけ過激に反応し、
盛大に批判し、この代表を人でないものとして扱うことだろう。
だが、どこかの団体と違い、批判を受けることも承知の上で、
書かなければわからないことまでしっかりと記し、
大したことをしているわけではないと言い切り、
援助は欲しいが、よく考えてしてくれという、
その潔さが信頼できる活動と感じさせる。
実際に会ったわけではないので、手放しの絶賛まではしないが、
どこかの団体の代表の見栄っ張りで権力主義的な姿勢に満ちた、
軽薄な態度とは雲泥の差である。
こういう信念を持つ活動家が増えて欲しいと思う。
AAが、peacewanの1/10でも正直に語っていれば、
よい団体になりえたかもしれないと思う。
こういう愚直なまでにばか正直な団体もあるのだ。
AAがいなくなっても、いや、いなくなったほうが、
こうした団体への援助が相対に増え、
人と犬が新しい家族になっていく機会が増えるのだと思う。
つくづく情けない混乱を生み出している団体の退場を願うものである。
コメント
_ よっちゃん ― 2007-09-17 10:06
_ くまねこ@犬の下僕 ― 2007-09-17 13:38
よっちゃん さん。
ピースワンの考え方にうなずかれるのですね。
多分に辛口で過激なことを書かれる代表ですすが、
信頼できる方と見受けました。
AAには、口当たりだけの感が拭えません。
愛護団体にいろいろなものがあるのはわかっています。
でも、本物を選び取ることができるようしないと、
結果として、救われない活動に堕ちて行きそう。
かの団体がすっきりとした総括をすることが欠かせません。
一歩下がってみていられるとのこと。
それが正しい態度なのだと思います。
『ひろしま』の件にブログで触れてしまった。
その結果が今の事態。
忸怩たる思いでいます。
ピースワンの考え方にうなずかれるのですね。
多分に辛口で過激なことを書かれる代表ですすが、
信頼できる方と見受けました。
AAには、口当たりだけの感が拭えません。
愛護団体にいろいろなものがあるのはわかっています。
でも、本物を選び取ることができるようしないと、
結果として、救われない活動に堕ちて行きそう。
かの団体がすっきりとした総括をすることが欠かせません。
一歩下がってみていられるとのこと。
それが正しい態度なのだと思います。
『ひろしま』の件にブログで触れてしまった。
その結果が今の事態。
忸怩たる思いでいます。
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考え方にはうなずけるものがありますね。
AAは2度行きましたが違和感がありその後は
広島の件があるまでホームPも覗きませんでした。
愛護団体も色々なので何とも言えませんが最近は
一歩下がってみています。