ジョンと暮らした1年半2007-09-17

ジョンが来て一週間、最初のは休日からドッグランに連れて行きだした。
気心が完全に知れた状態でないのに、
ドッグランに連れて行くのは危険かとも思ったが、
『そらん』の生活パターンを変えるわけにもいかない。
一週間のジョンを見ている限り、自分から他の犬に積極的に近づくこともないし、
ジョンの状態から見て手がつけられないほどの元気さを発揮することもなく、
なにが起きようと対処できるという見込みで、連れて行くこととした。

連れて行ってみると、予想通り、ジョンは犬のそばには行かない。
むしろ人に対するマウンティングの多さに気づいた。
女性が好きなんだね。女性がいると近づき、頭をてんてんしてもらうと、
喜んで脚にしがみつき腰を振る。ドスケベ!

犬は、大型小型関係なく近づいてくると逃げている。
乗られても逆らうこともせず、ひたすら逃げ出そうとしている。
ちょっとでも一緒に遊べるのは『そらん』だけという有様。
で、逃げるといっても、、唸るわけではなく、震えているわけでもない。
これなら回数を重ねるうち、慣れていくだろうと考えた。
遊び方も、犬同士で遊べないし、ボールなどにも興味があまりない様子だし、
初回のランでは走ることも少くて、自分のペースでとことこと歩くのみ。
まずは、関節の痛みをなんとかしてやらなと強く思った。

この頃には取り寄せたジョイント・レスキューを与え始めていたから、
痛みが引くことを期待していた。

ドッグランに行くといつも帰り際にはシャンプーをする。
初めて洗ったときと同様に、ジョンは協力的に洗わせてくれる。
『そらん』がシャンプー中に脱走するのとは異なり、
ジョンは逃げ出したくなっても呼べばすぐ戻ってきて、
こちらの要求どおりの体制をとる。
しかし、やはり完全な信頼関係ができていないため、
かなりな期間の間、体はガチガチで、ランで走ったりするより疲れるようだった。
ドライヤーを当てるときも同様だ。
こうした体の硬さは、半年あまりの間続いていた。

何度かドッグランに行くうち、ジョンにも気になる犬ができた。
JRTや、ビーグルなどの小型犬が好きになったようだ。
少し慣れだすと、大型犬が近づいても、逃げ出したりしないようになった。
その一方で、慣れてしまったがために、何度か噛まれてしまうという事故も起きた。
噛まれても無抵抗でキャンキャン鳴くだけで、
飼主としては安心していられた。

ジョンは、来て以来7月22日まで、毎週どこかにお出かけした。
ジョイントレスキューが効いてむ、短時間の疾駆が可能となった頃には、
ドッグランでボール遊びにも挑戦した。
だけれど、ジョンが一番好きだったのは、
『そらん』と一緒に走り回ることだった。
最後の八ヶ岳行きで、ジョンは心行くまで『そらん』と一緒にはしゃいだ。
『そらん』だけがいる空間でのジョンの表情は、
今思い返せば、飛び切りのものだったと思っている。

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