と、あるHPの品位。2007-12-11

と、あるHPの持ち主が提出したという資料が公開されている。
http://hdp-gennkoku.sakura.ne.jp/index.html
その資料は僕が見たものと同じだ。偶然見ての感想は、
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/12/02/2468690
で書いた。

実は感想はほかにもあった。
資料を目にすることのない人にはわからないから触れなかったことである。
目にした図面に、バーベキュー・コーナーがあるのを見て驚いた。
多目的スペースではなく、バーベキューコーナーなのである。
不幸な犬を引き取り、家庭犬としてのしつけを入れなおし、
新しい飼主を探す事業所にバーベキュー・コーナー?

商用施設ではないし、しょっちゅう外来者が訪れるわけでもないだろう。
ボランティアやスタッフのためにねぎらいを兼ねて、
たまには施設内で慰労会などがあるとしても、
バーベキュー・コーナーなどいるのか。素朴に疑問に感じた。
それもわざわざ入り口に近く設営し、車の進入を阻害しかねない位置に、
見通しを悪くしかねないのに、植栽までして、バーベキュー・コーナー?

いったいどれほどの機会があると踏んでいるのか。
スタッフの慰労を兼ねてバーベキューを実施するとしても、
倉庫の奥の使いにくい空間に椅子など出してすればよいのであり、
玄関先とも言える位置に、常設コーナーとして設置する意味があるのか、
本当に不思議に思っていた。
本当にシェルターなの?
実は商用施設と考えているんじゃないか?なんて考えていた。

12月6日付の林代表の「ずばり一言」を読んで、
このバーベキュー・コーナーの不思議が氷解した。
「観光都市の目玉になればいいなぁ」と、林代表は思っているそうだ。
保護施設を観光の目玉にすることが可能との判断なのだ。
観光の目玉として場所を提供するということは、
すなわち訪問者にさまざまなサーヴィスを提供するということになる。
たかだか200平米の施設で観光の目玉としての魅力があるのか?
という点はさておき、シェルターを多くの人に公開していく気持ちがあるようなのだ。

譲渡会に身分証明書の提示が必要と考えている団体が、
どこの誰ともわからない人々の訪問を受け入れることがあるらしい。

常設のバーベキュー・コーナーである限りは、
そうした観光客にコーナーを開放し、
有償でバーベキューを提供するのだろうか?
もし、そういう計画なら営利事業といえるのではないだろうか。
もちろん、これは林代表の発言から感じた僕の妄想にしか過ぎない。
バーベキュー・コーナーを、
シェルターにわざわざ設置している理由が見当たらないため、
つい想像してしまったことである。

「ずばり一言」にはさらに面白い記事がある。
「保護されたワン達のリハビリステーションの第一歩が踏み出せた」
との記載が9日付である。
造語なのかミスタイプなのか、よくわからない。
造語なら意味合いを書くべきだろう。
ミスタイプなら僕もよくするので愛嬌に過ぎないが、
どちらにせよシェルターの昨日は犬のヒト社会への社会復帰を目指す、
再教育を含んだ施設と位置づけているのだろう。
保護犬のリハビリテーションとは誰がするのだろうか?
リハビリテーションをするなら、
犬について造詣の深いトレーナーや獣医等が必要と思う。
玄人はだしの素人もいるにはいるが、
そういう人材はAAにどれほどいるのだろうか。
wan lifeでは代表自身がトレーナーであるにも拘らず、
ホストの家庭で犬が噛まれて死亡するという事故もあった。

素人がするとしても、あの施設でどういうプログラムが実施できるのか?
犬の社会復帰を目指すためには、相当な根気と制御する能力が問われる。
単なる犬好きが安易に手を出すことは困難なことである。
下手をすれば間違った矯正を無理に行い、
人を怖れる犬にしてしまう可能性もあるのだ。
矯正は、地道に毎日少しずつ手間隙かけて行う必要がある。
犬の生活空間・時間に、時折干渉する必要がある。
10頭に一人のスタッフで、犬舎の清掃、適度な運動、給餌、トリミングなどをしてなお、
そうした再訓練の時間が確保できるとは思えない。
トレーナーが移動時間がゼロで常態的にいたとしても、
一日に矯正できる犬の頭数はおのずから知れている。
リハビリは、人になれている犬という条件があるのなら、
適切な家族の元で行うほうがよほど効率がよい。
協力してくれるトレーナーがいたら巡回指導すれば事足りるだろう。
が、シェルターを設置した以上、
いきなりホストに渡すわけに行かない犬を救うという気概があるはず。
かなりな実力のあるトレーナーがいないと、
野犬に近い犬がいると、思わぬ咬傷事案が発生する。

先の「観光の目玉」とも大きく関わる事態である。

「ずばり一言」も「活動日誌」も、
読み流せば口当たりのいい甘い言葉が羅列されている。
少し注意深く読めば、数々の不安なり、疑問が見えてくるのである。

事実かどうか知らないが、11月27日以降に滋賀シェルターから、
何頭かの犬が逃げ出したという噂もある。
それが事実ではないと信じたいが、
「つばさ」の脱走の件もある。(後で盗難だとAAは発表している)
存外脱走も事実であるかもしれない。

あとひとつ、
協力獣医は、かつて「ひろしまドッグパーク」レスキューへの意見、
「せめてボラへの食事を出していたら」との発言に
犬を助けるボラが食事など望むわけがないと指摘していた。

活動日誌10日付の記事では、またたび獣医団佐上氏より、
50人分のホテルからの出前を喜んでいた。
かの獣医なら、この事実に対してどう判断するだろうか。
「犬の保護を望む団体が、そういう祝いを受けるとは思えない。」
「そんな金があるのなら犬たちのために寄付して欲しいというに違いない。」
差し入れは支援者からの行為だから受けたのだとでも言い訳するのだろうか。
その差し入れ者も、また愛護団体の主催者であるのだが。

広島ドッグパークから逃げるようにして撤退し、
多くの協力者に慰労会さえ実施せずにいた団体の活動の実態だ。
協力獣医の意見が聞きたいものだ。

ほかにも読み込めばおかしな点が満載のAAのHP。
できれば疑いの目で読んでみて欲しいものだ。
読み込めば矛盾が満載。

何度も言うが、AAの保護団体としての姿勢はおかしい。
いやAAのみならずWAN LIFEもおかしい。
WAN LIFEへの疑惑はAAとまたたびが言い出したことだ。
保護活動には、どうしようもない闇が見え隠れしている。

保護団体の評価機関の設置を、
ぜひ保護団体が作り出すべきだ。
それができないなら、保護団体などないほうがよい。
僕は考えている。

コメント

_ はち ― 2007-12-13 12:11

はじめまして、原告の会のリンク集にも顔を出しております はち と申します。

当方も広島以前からこの団体には違和感を持っており
様子を見てるうちにアレヨアレヨと^^;こんなことに。

ふざけたブログで本当に申し訳ないのですが
紹介させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

_ くまねこ@犬の下僕 ― 2007-12-14 17:58

はちさん。はじめまして。

って、リアルではあっていたりしてね。

ブログをふざけているなどと、ご謙遜を。
そんなこといったら、
僕なんか『犬の下僕』ですぞ。
よっぽどおふざけムードたっぷりといえましょう。

誰にも見られていないようなブログの、
それもたいしたこと書いていないものなのですが、
お役に立つようなら、いつでもどうぞ。
書いている駄文も持っていってくださいませ。

いつか動物保護が正しく根付きますよう、
小さいことしかできないけれど、
声を出し続けていたいと思います。

こちらこそ、よろしくお願いします。

_ ジャンの飼い主 ― 2007-12-14 21:32

明日晴れたら、ドギパにいこうと思ってます。そらん・はいらに会えたらうれしいです!

_ ワンオンワン木村 ― 2007-12-17 16:39


はじめてコメントさせていただきます。
ワンオンワンの木村と申します。

いつもブログ楽しく拝見させていただいております。

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