楊令伝 3 盤紆の章 ― 2008-01-06
北方謙三 集英社 1600円
楊令伝 1 玄旗の章 北方謙三
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/05/20/1520909
楊令伝 二 辺烽の章 北方謙三
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/08/17/1731421
北方歴史小説には、「破軍の星」以来すっかりはまってしまっている。
敗者も勝者もない、ただ敗れていくのみという無常観がいい。
主人公はストイックで理想と現実に惑いながらも、
いつでも信念にまっすぐに向き合おうとしている。
作中で人々は限りなくかっこよく散っていくのだ。
そんな小説など必要がないという人もいるだろう。
だが、この魅力にはまると抜け出すのは難しいだろう。
さて、前巻までで宗をめぐる国内、外交関係が語られた。
揚州を中心とした方臘を盟主とした宗教反乱、
北では金の台頭、遼の弱体。
その背後では梁山泊の生き残りたちが活動を続けている。
宗では童貫を中心に金軍が強化され、
青蓮寺は国体の回復に奔走しつつ、不穏の芽を摘み取るべく動く。
替天行動の旗を託された楊令は金で幻王として戦闘に明け暮れ、
金の軍事的優位を作り出していた。
南の反乱には呉用が、梁山泊で生き残った悲しみを抱えながらも、
替天行動の実現のため、方臘に接近、信頼を得るのに成功する。
しかし、利用しようとしていた方臘に魅せられていく。
岳飛などの新しい登場人物も揃い、
いよいよ楊令が梁山泊総帥として帰ってくる。
大きく情勢が変化する、直前までが本巻だ。
楊令伝 1 玄旗の章 北方謙三
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楊令伝 二 辺烽の章 北方謙三
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/08/17/1731421
北方歴史小説には、「破軍の星」以来すっかりはまってしまっている。
敗者も勝者もない、ただ敗れていくのみという無常観がいい。
主人公はストイックで理想と現実に惑いながらも、
いつでも信念にまっすぐに向き合おうとしている。
作中で人々は限りなくかっこよく散っていくのだ。
そんな小説など必要がないという人もいるだろう。
だが、この魅力にはまると抜け出すのは難しいだろう。
さて、前巻までで宗をめぐる国内、外交関係が語られた。
揚州を中心とした方臘を盟主とした宗教反乱、
北では金の台頭、遼の弱体。
その背後では梁山泊の生き残りたちが活動を続けている。
宗では童貫を中心に金軍が強化され、
青蓮寺は国体の回復に奔走しつつ、不穏の芽を摘み取るべく動く。
替天行動の旗を託された楊令は金で幻王として戦闘に明け暮れ、
金の軍事的優位を作り出していた。
南の反乱には呉用が、梁山泊で生き残った悲しみを抱えながらも、
替天行動の実現のため、方臘に接近、信頼を得るのに成功する。
しかし、利用しようとしていた方臘に魅せられていく。
岳飛などの新しい登場人物も揃い、
いよいよ楊令が梁山泊総帥として帰ってくる。
大きく情勢が変化する、直前までが本巻だ。
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