『負け犬の遠吠え』2007-06-09

酒井順子著   講談社  2003出版  \1,400  

 なんとも刺激的なタイトルなのだ。
負け犬とは何?遠吠えって何に対して?
はてなマークをいっぱい浮かべたまま読んでみた。
そうか、そういうものなのかと合点してしまった。

 著者の想定する「負け犬」とは、
30歳以上、独身、子どものいない女性のことである。
どんなに美人で仕事ができても30歳過ぎて独身なら
「負け犬」なのだと断言しているのだ。
だけど「負け犬」などという惨めなネーミングの割には、
からっとしていて嫌味もなく、
むしろそういう自分を楽しんでいるように思わるところがある。
言い忘れたが酒井さん自身、自らの定義する「負け犬」なのである。

 「負け犬」の生態を余すところなくまとめた本書は、
「負け犬」の皆さんばかりか「勝ち犬」の皆さんも巻き込んで大論争!
著者の分析について、いろんなところで論争されているようですが、
賛否相半ばし大混戦の模様です。
しかし共通しているのは、否定派であっても、
いや否定派にこそ世の男性に対しての叱責が見えてくる。

 世の男性諸氏は、
「俺には関係ないや」と高みの見物を決め込んでいるようですが、
著者はしっかりと男性にも切っ先を向けています。
真に恐ろしいのは「男の負け犬」なのかもしれません。
「負け犬」論争は女性のものに非ず、
男性こそ考えなければならない視点なのだと思います。
世の女性が結婚に望むものと、男性の望むものとの乖離が存在する限り、
「負け犬」論争は空転していくだけだと思います。
 この本はエッセイなので、気楽に読むこともできます。
ひとつ気楽に読んで、結婚できるかどうか占ってみるのも良いのかな。
少々毒のある話題の一冊です。
「負け犬にならないための10箇条・なってしまってからの10箇条」等
全女性必読の書とされていますが、
男性の結婚戦略にも応用可能。

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