「緊急災害時動物救援本部」設置。「命のリレー隊」および類似行為には要注意。 ― 2011-03-15
先日紹介した「緊急災害時動物救援本部」が設置されました。
<緊急災害時動物救援本部の主な活動内容>
・被災動物の救護等のための人材派遣、物資提供、資金供与
・救護活動を円滑に実施するため、政府、都道府県等の関係行政機関との連携
・緊急災害発生時の効率的な救護活動のための予防措置
<お問い合わせ先>
緊急災害時動物救援本部
事務局:財団法人日本動物愛護協会
(担当:吉野、谷茂岡)
〒107-0062
東京都港区南青山7-8-1 南青山ファーストビル6階
TEL:03-3409-1821
FAX:03-3409-1868
支援金等の取扱は、日本動物福祉協会 ”お知らせ” -
http://www.jaws.or.jp/information/detail/data_35.html
個々の団体がずさんな計画で現地にいち早く到着し、
さも活動しているように訴え寄付金を募っていますが、
被災地の広さと被災者の膨大さ、
現地での物資補給がままならないということで、
支援のつもりが支援を要請する状況に見える事態になっています。
全国の動物愛護団体でも冷静な判断を下せるところは後方支援の準備をしている段階で、
現地からの要請を懸命にも待っているところです。
無計画に現地に出向き、結果としてお荷物になってしまいかねないところへ支援するより、
こういうまっとうなところへ支援を集中しましょう。
アークをはじめとして後方で支援準備を行い、
来たるべき受け入れに備えて支援金を募るところもありますが、
まずは最前線への支援を集中していくことが肝要と考えます。
さて、前回でも触れていますが、
エンジェルズが現地入りし、
ねこを保護したとか、犬を飼い主に引き渡したと発表しています。
これらの発表を見て、
実際に助けているのだからという声が挙げられ、
エンジェルズへの寄付を呼びかける動きが芸能人などからも発せられています。
しかし、広島ドッグパークからこちら、
この団体は事実の誇張、事実のすり替え、事実の隠匿など堪えません。
ひどいときには里子に出たはずの犬でバーチャルオーナーを募ったりしています。
仮に被災地で猫を保護したなどという、そういう事実があるかもしれないが、
だからどうしたというのが感想です。
彼らの活動日誌の記事から読み取れるのは、
現地での活動はごく少人数であること。
被災地に赴いた車の一台はアルファードで、
3列目のシートを跳ね上げていない状況で、
支援物資がほとんど積まれていなかったこと、
そのほかに車が同行していたとしても、
実際の支援物資を積載した様子記されていないことなどから判断して、
ほとんど被災動物の支援をできうる装備を持っていかなかったことと推察されます。
(アルファードであれば、大袋で50-80袋のフードが積み込めます。
その場合、後輪のタイヤスペースはもっと沈み込みます。)
また、彼らの発信を見ていると人の物資も少なくて手に入らない。
ガソリンも手に入らないといっています。
現実には立ち往生しているだけとなっています。
そもそも具体的な地名を上げて救援に行くとしていたけれど、
現地についてから行くことを断念したという、
実に無計画な行動かということを露呈しています。
阪神での教訓は、大阪人なら肝に入っています。
現地にフードを届けようとの呼びかけにも意味はありません。
フードを必要とする地域は400キロにも及ぶ地域となっています。
無計画な呼びかけに応えて個々人が動くことは無駄なことです。
どこの避難所でどれだけ必要としていて、
どういう手段で届けられるのかが計画だてられていないと、
現地にとっては復興・復旧の邪魔をしているだけのことです。
それよりも獣医師会などがかかわる
「緊急災害時動物救援本部」に
総力を結集していくことが、
この大災害にあった被災者と被災動物への最適な支援です。
「いのちのリレー隊」もしくは類似活動は、
できるようになるまでには情報が不足しすぎています。
被災地が必要とする支援を、
ただ今は窓口を絞って一本化する時期だということを
くれぐれも忘れないでいてほしい。
<緊急災害時動物救援本部の主な活動内容>
・被災動物の救護等のための人材派遣、物資提供、資金供与
・救護活動を円滑に実施するため、政府、都道府県等の関係行政機関との連携
・緊急災害発生時の効率的な救護活動のための予防措置
<お問い合わせ先>
緊急災害時動物救援本部
事務局:財団法人日本動物愛護協会
(担当:吉野、谷茂岡)
〒107-0062
東京都港区南青山7-8-1 南青山ファーストビル6階
TEL:03-3409-1821
FAX:03-3409-1868
支援金等の取扱は、日本動物福祉協会 ”お知らせ” -
http://www.jaws.or.jp/information/detail/data_35.html
個々の団体がずさんな計画で現地にいち早く到着し、
さも活動しているように訴え寄付金を募っていますが、
被災地の広さと被災者の膨大さ、
現地での物資補給がままならないということで、
支援のつもりが支援を要請する状況に見える事態になっています。
全国の動物愛護団体でも冷静な判断を下せるところは後方支援の準備をしている段階で、
現地からの要請を懸命にも待っているところです。
無計画に現地に出向き、結果としてお荷物になってしまいかねないところへ支援するより、
こういうまっとうなところへ支援を集中しましょう。
アークをはじめとして後方で支援準備を行い、
来たるべき受け入れに備えて支援金を募るところもありますが、
まずは最前線への支援を集中していくことが肝要と考えます。
さて、前回でも触れていますが、
エンジェルズが現地入りし、
ねこを保護したとか、犬を飼い主に引き渡したと発表しています。
これらの発表を見て、
実際に助けているのだからという声が挙げられ、
エンジェルズへの寄付を呼びかける動きが芸能人などからも発せられています。
しかし、広島ドッグパークからこちら、
この団体は事実の誇張、事実のすり替え、事実の隠匿など堪えません。
ひどいときには里子に出たはずの犬でバーチャルオーナーを募ったりしています。
仮に被災地で猫を保護したなどという、そういう事実があるかもしれないが、
だからどうしたというのが感想です。
彼らの活動日誌の記事から読み取れるのは、
現地での活動はごく少人数であること。
被災地に赴いた車の一台はアルファードで、
3列目のシートを跳ね上げていない状況で、
支援物資がほとんど積まれていなかったこと、
そのほかに車が同行していたとしても、
実際の支援物資を積載した様子記されていないことなどから判断して、
ほとんど被災動物の支援をできうる装備を持っていかなかったことと推察されます。
(アルファードであれば、大袋で50-80袋のフードが積み込めます。
その場合、後輪のタイヤスペースはもっと沈み込みます。)
また、彼らの発信を見ていると人の物資も少なくて手に入らない。
ガソリンも手に入らないといっています。
現実には立ち往生しているだけとなっています。
そもそも具体的な地名を上げて救援に行くとしていたけれど、
現地についてから行くことを断念したという、
実に無計画な行動かということを露呈しています。
阪神での教訓は、大阪人なら肝に入っています。
現地にフードを届けようとの呼びかけにも意味はありません。
フードを必要とする地域は400キロにも及ぶ地域となっています。
無計画な呼びかけに応えて個々人が動くことは無駄なことです。
どこの避難所でどれだけ必要としていて、
どういう手段で届けられるのかが計画だてられていないと、
現地にとっては復興・復旧の邪魔をしているだけのことです。
それよりも獣医師会などがかかわる
「緊急災害時動物救援本部」に
総力を結集していくことが、
この大災害にあった被災者と被災動物への最適な支援です。
「いのちのリレー隊」もしくは類似活動は、
できるようになるまでには情報が不足しすぎています。
被災地が必要とする支援を、
ただ今は窓口を絞って一本化する時期だということを
くれぐれも忘れないでいてほしい。
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