本当か。ならば僕たちは騙されているのか。2011-03-25

3月25日付の「命のリレー隊の報告」で
「(略)ペットの救出に向かった1班が山道に迷い、ナビの誤作動で方角がわからず迷っているうちに第二原発から黒煙が上がり
驚いている時に、たくさんの車が対向車線を走りぬけていくのが見えた。
そして進行方向には同様の車両が走っている。
運転する白い防護服に身を固めた救急隊員だ。
前後を走る車両に挟まれて走った行先は、
なんと、第二原発の入り口だったのです。

同じ方向に向かって走ってきたのは、黒煙が上がった為の救急隊で、反対側に向かって走ったのは撤退する車両だったのです。」
と、ある。

この数日の第2原発の情報は
これといった大きなニュースは見たことがない。
勤務に出ている間にニュースになっていたのだろうか。
第2原発までが黒煙を出していたというのなら、
大きく報道されていたのではないか。
いくつかの組み合わせでネット検索かけてみた。
第1原発の黒煙に関する記事はいくつでも見つけられるが、
第2原発の黒煙についての報告は見つからない。

単に僕がぼさっとしていて知らなかったのか。
あるいは調べる能力すら失ってしまったのか。
それとも
報道規制がひかれていて情報が出されていないのか。
まんいちにもあるまいが
エンジェルズの発信が誤記載なのか。

どのケースにしても大問題だ。
いちばん可能性の高い最初のケースなら、個人的にあわてる。
僕自身の老化が急速に進み、
注意力低下と短期記憶の喪失が始まったということなのだろう。
大問題なんである。
2番目のケースなら、そんな政府はいらない。
3番目のケースなら、南相馬市の誤記載もある。
よもや2度も3度も同じ過ちを繰り返すわけがない。
誤情報をばらまかれて困っているという団体が
そう何度も誤った情報を発信するはずがない。

ああ、そうか。
もしかしたら国民の目に触れさせたくない事故現場を見られたから、
行政からつれない返答がされたんだろう。
と、いうことにしてみよう。
それならば英雄じゃん。
国民を欺く政府の姿を暴露させたわけで、
報道関係者としては憧れのぶち抜きだね。
ピュリッツァーものです。


もし、南相馬市の全住民避難情報と同じ間違いだったのなら、
大衆を扇動し不安に陥れるデマにつながるような情報を誤発信した責任を取る意味でも、
当分の間発信やめてくれないかなあ。
書かれている内容の信ぴょう性もどんどん低下していくし。

国におかれては、かかる団体へ情報発信の停止されたいと思う。

それにつけても2011-03-25

「本当か。ならば僕たちは騙されているのか。」

で触れた「ずばり」の記載内容は変だ。
なんで山道を迷っていたのだろう。

避難指示地域、林代表の言葉でいえば強制退去命令地域内へ、
犬を助けたいといっても、許可なく入っていこうとしたということか。
要するに命令を無視してでも行こうとして、裏道に立ち入ったのか。
おそらく第一原発から半径20キロの地点では
立ち入りを制限するための何らかの処置、
警察車両や自衛隊車両がいて注意喚起するか、
危険回避のためへの立ち入り制限を示すものがあったに違いない。
現地を知るわけではないから、
確実にあったとは言い切れないが、
自衛隊や警察の、現場部隊の優秀さから考えて、
一般人が迷い込むことを防ぐことはしていたに違いない。

屋内退避地域ならともかく、
なんで第二であろうが迷い込めよう。
最初から避難指示地域に入ることを確信的に行ったと推察される。
避難指示地域にいる動物を助け出したい。
被ばくの危険性より、犬の命を救いたい。
そういう姿を見せる英雄願望が働いたのか。

この行為を称賛する愛護好きな人は多いだろうが
まったくとんでもない。
最低限の装備をさせていたとしても、
一般市民を避難地域内に行かせたという点で
「命のリレー隊」の異様さが透けている。

避難指示地域に入ったというだけならまだしも、
ま緊急出動している部隊の車列の中に入って走行し続けている。
単純に作業の邪魔をしているだけではないか。
平時であっても救急車両には道を譲り渡すものだ。
何を堂々と原発施設の入り口までついて行っただ。
(立つ入口が違うだろうと書きたいほどだ)


冷静に考えれば異様さに気が付かれよう。

こういう行為が、UKCなど、避難指示地域の動物救済に、
筋を通して取り組もうとしていることへの障壁となるかも。

いつもながらのこととはいえ、開いた口がふさがらない。

避難指示地域の住人でもないのに制止を無視して立ち入り被爆したとして、
(現況では健康に影響の出るレベルには達しないらしいが)
こういう人の治療費まで東電が支払う対象になるのだろうか。
なんかやりきれない。

東電の体質には憤りを感じるが、
こういうことで保障する人が増えるなら被害者はどっちだとも思う。