病院に行く。2006-09-28

フィラリア予防薬が切れてしまった。
前回、ジョンが来てからはじめてもらいに行ったとき、
懐具合がきつかったので、とりあえず6ヶ月出してもらった。
で、来月からの分を今日もらいに行ったのだ。
体重を量ったら、「そらん」が30.5キロ、ジョンが34キロあった。
前回が28.5キロと33キロだったので、少し太らせてしまった。
明日からダイエットさせやなあかん。

幸い体重が増えたといっても薬の量に変化はない。
それでも診察料込みで43000円にもなった。痛い出費である。
いつになったら、懐具合が安定するのだろうか。
え?ふぃらりあ薬が2頭で6ヶ月なら高すぎる!って!
ごもっとも。プログラムもついでにもらっているのです。

まあ平均的な価格だと思っています。

次は9種混合ワクチンか。ものいりは続く。

そしてベルナは星になった2006-09-28

郡司ななえ  角川書店  514円

2002年に単行本として出版されたものの文庫版。
郡司さんの著作は「ベルナのしっぽ」が映画化されたことで、
再出版なり、文庫化が目白押しとなっている。
「ベルナのしっぽ」は盲導犬を道具としてみるのではなく、
使用者自身が、家族の一員として盲導犬を語った点で、
一挙に盲導犬への理解を広めた作品だと思っている。
ベルナ以前は、福沢美和の「フロックスは私の目」あたりが、
盲導犬普及の広告塔的な役割を担っていたが、
盲導犬の偉大さを追求していて、視覚障害者の生活のなかで、
盲導犬はスーパードッグだという錯覚を持たせていた感がある。
よく読めば、そうではなかったのだが、犬がすばらしいという風に思わせた。
ベルナが郡司さんの手によって紹介されたことで、
盲導犬も普通の犬に近づいてきたうえ、使用者の資質や苦悩に光を当て、
盲導犬が等身大に表現され豊かな個性が与えられ、
学童を中心に、使用者と犬との結びつきの強さに感動を広げた。
ベルナが書籍として登場したのが1996年。
郡司さんは、この10年の間、2頭目のガーランド、3頭目のペリラと、
ベルナに始まった盲導犬との生活を発信し続けている。
そのいずれもが人のつながりの強さ、盲導犬と使用者の強い絆を、
情緒たっぷりに伝えている。

本書は「ベルナのしっぽ」をはじめとした
郡司さんの本を多数読んでいる僕にとっては、
新しい発見も、新しい感動もない。
ただ、過ぎ去ったものを追憶しているものとして読んでしまう。
だけど、「ベルナのしっぽ」が、ベルナに光を当てていたのに対して、
この本ではベルナと家族の絆を強く意識させ書き綴られている。
その意味では、家族と盲導犬という観点に限定して捉えれば、
「ベルナのしっぽ」よりすぐれた読み物となっているといえる。
大きな活字で書かれている本書は、
難しい漢字も少ないので、子どもに最適だと思う。
家族の絆なり、盲導犬と視覚障害者との結びつきを知るのにはよい。

ひとつ気になるとすれば、郡司さんのたち位置は、
盲導犬ユーザーとしては特殊なのだが、
それが一般的なものとして捉えられないかという点がある。
リタイアさせて、退役犬ボランティアに任せるという選択が、
一般的なユーザーがとらなければならない宿命なのに、
それが冷たい印象に早合点させないかと思う。
郡司さんは「リタイア」という著作で、
ベルナの死を見届けた心境を冷静に分析しながら、
他のユーザーがパートナーとの別れに際して何を考えたかを追跡し、
自らの現在の揺れる心情を綴っている。
ペリラが息絶えるまでともに過したいとの思いと、
リタイアさせて新しい盲導犬を迎え生きていくべきとの思い、
その心の葛藤を切り裂いていくのだ。
あわせて読みたい。

リタイア 郡司ななえ
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2005/10/04/98372

この笑顔、再び会いたい2006-09-28


一周忌にあたり、いろんな「ごお」のデジカメ画像を見直した。
7歳を過ぎてからの「ごお」の写真をいっぱい撮った。
いい写真はブログに載せている。残りは平凡な写真と思っていた。
だけど、こんな微笑む写真がまだ埋もれていた。

懐かしいね。あったかいね。また会いたい。