ボッタクリ資本論2008-01-05

青木雄二   光文社・知恵の森文庫    495円

2003年に58歳で他界した漫画家・エッセイスト。
漫画の代表作は「ナニワ金融道」である。

マルクス主義者で、現代の主流の自由経済については懐疑的なスタンスを取っている。
資産を持たないものの生き残り術というべきものを描き、
道徳観などは有資産者の陰謀と決め付けるなど、
思想的な偏りが顕著であるが、
その分析は傾聴するに値し、多くの示唆が得られる。

本書でも労働者には言論の自由はない、などとしている。
ゴーン改革に揺れた日産自動車にも言及しているが、
こちらは予言的には半分当たっている。

とにかく、国が国民を守ることなどありえないとする視点から、
現代を生きる術を提案していく。
昨今の年金問題、薬害肝炎問題を考えれば、
青木雄二の説く生き残り術は記憶にとどめておいたほうがよいのだろう。

風邪なんか、2008-01-06

心臓を悪くしてから、体調には気をつけている。
それでも掛かってしまうのが風邪…というものなんだろう。
昨日は8度近くまで体温が上がり、下痢の症状が強く出ていた。
頭痛、関節の痛みも相当にあったので、
またぞろ40度近くまで熱が出るかとびくびくものだった。

風邪でふらふらであろうが、台風の最中であろうが、
休めないのは犬の散歩。
昨日今日はほとんど休んでいたのだが、
朝晩の散歩だけは行かねばならない。
しっかり着込んで2頭にひきづられるように散歩に出るのだが、
昨晩はさすがにきつかった。
今朝はかなり楽に行けたし、先ほどはもっと楽に行けた。
それでもめまいのようなものに襲われるし、
風邪を引くと耳の聞こえも落ちるので、不安定な散歩になってしまう。

「そらん」も「はいら」も、昨日、今日は退屈している様子。
休んでいるとそばで寝ているのだけれど、
目を覚ますたび大暴れして困らせてくれる。
それでも思うように遊んでやれないから、
2頭の退屈はますます増幅していく。

早く体調を戻して、一緒に遊んでやらんと家出されてしまうかな。
風邪なんてひきたくないのである。

楊令伝 3 盤紆の章2008-01-06

北方謙三   集英社   1600円

楊令伝 1 玄旗の章    北方謙三
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/05/20/1520909
楊令伝 二 辺烽の章   北方謙三
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/08/17/1731421

北方歴史小説には、「破軍の星」以来すっかりはまってしまっている。
敗者も勝者もない、ただ敗れていくのみという無常観がいい。
主人公はストイックで理想と現実に惑いながらも、
いつでも信念にまっすぐに向き合おうとしている。
作中で人々は限りなくかっこよく散っていくのだ。
そんな小説など必要がないという人もいるだろう。
だが、この魅力にはまると抜け出すのは難しいだろう。

さて、前巻までで宗をめぐる国内、外交関係が語られた。
揚州を中心とした方臘を盟主とした宗教反乱、
北では金の台頭、遼の弱体。
その背後では梁山泊の生き残りたちが活動を続けている。
宗では童貫を中心に金軍が強化され、
青蓮寺は国体の回復に奔走しつつ、不穏の芽を摘み取るべく動く。

替天行動の旗を託された楊令は金で幻王として戦闘に明け暮れ、
金の軍事的優位を作り出していた。
南の反乱には呉用が、梁山泊で生き残った悲しみを抱えながらも、
替天行動の実現のため、方臘に接近、信頼を得るのに成功する。
しかし、利用しようとしていた方臘に魅せられていく。

岳飛などの新しい登場人物も揃い、
いよいよ楊令が梁山泊総帥として帰ってくる。
大きく情勢が変化する、直前までが本巻だ。

AAあれやこれや2008-01-06

正月くらいアークエンジェルズのことは忘れていようと思った。
が、年末から正月にかけても聞こえてくるのは彼らの不思議ばかり。
いまだに彼らを支持しようとする人たちがいることにも驚きを隠せないが、
林代表・統括の強気にも驚いてしまう。

以前より保護団体を標榜する活動について回っていた黒い噂がある。
支援金・支援品の私的流用は囁かれ続けていながらも、
実体が露になることはなかった。
それが年末にYAHOOオークションの場で明らかとなったようだ。
2チャンネルでのやり取りにいかのようなものがあったとのこと。
http://minamiya.livedoor.biz/archives/51455317.html
みなみやさんのところですがコピペがあるので見て欲しい。
書き込んだ人が、何らかの理由で虚偽を言っているのならともかく、
事実としたら支援品の現金化を計ったものとして捉えられよう。
オークションのページなどを確かめたところ、
濡れ衣だとか陰謀だとかが入り込む余地のない事実のようだ。

一昨年のひろしまドッグぱーくの犬たちの譲渡会の折にも
バリケンやフードの販売がなされていたということもある。
今回出品されたノルバサンシャンプーも、
ひろしまドッグぱーく支援品の一部だったのではないかという疑いがある。

定価20000円程度のものを14000円で売り出す。
そのこと自体を絶対の悪だというのではない。
足りない足りないと言って支援を要請し続け集めた物品を、
アークエンジェルズという名を隠したまま出品し、
現金化を計った点が問題だと思っている。
彼らは支援品の一覧を公表していない。
今回の出品以外にも同様の行為が隠されていないかと疑念を持つ。

そういえば元広島支部長が、アークエンジェルズひろしま撤退後、
保管倉庫にていくつかの物品を、
犬を引き取った人にあげる為といい持ち出ししたという報告もあった。
この団体に群がる人々には、共通して不審な行動がある。

AA以外の保護活動をしている人たちにも、
同様な疑いはかなりな数存在する。
ワンライフにはAAとまたたびが指弾した。
少しばかりの流用があったとしても、
大幅な赤字を抱え込んだ活動であることが前提なのなら、
目を瞑っていて見過ごしたとしてもよいだろう。
しかし、個人ではない団体だと主張するAAの活動としたら、
許される性質のものとは言えないだろう。

このオークション疑惑にAAがどのような回答を見せるのかが注目だ。

シェルターのほうは冬本番の雪のため、
雪かきなどに追われていたらしい。
AAの活動日誌に雪かきをするには不適な格好で働く女性の姿が載せられている。
コートで雪かきするのは無謀ですぞ。
まあ、個人の自由ではあるけれど、
犬の世話をする施設で白くて長いコートを羽織るのは、違和感がある。

シェルターで思い出ししたが、
ここのシェルターにはスタッフやボランティアの犬が、
係留されることもなく敷地内に放されているらしい。
また、病気の発生があるかもしれないシェルターに、
飼い犬を連れてくることを許すという非常識さを顕している。
そもそもいっせいにドッグランで放して自由時間をとっているようだが、
それぞれの個体を掌握している人間が数名付いているのでないのなら、
ドッグランで放してよいのは同一の群れのものに限られよう。
同一の群に属していようと、いったんけんかが発生したら、
分けるのは9容易ではない。
大型犬同士に諍いが発生すれば、2人がかりで分けても怪我をする。
万一レッドゾーンにまで至った場合、どのように制御するつもりか?
シェルター変じて闘技場になりかねないのだが、
どうも楽観視した姿勢が感じ取られて仕方ない。

スタッフなりの犬を施設内に入れていることといい、
ドッグランに一斉に放していることといい、
プロといえるのか。
はなはだ疑問である。

早くもシェルターを中心にすえた活動の論理性が破綻している。
こんなものをシェルターと崇め奉るのは、おかしいぞ。

真田三代記2008-01-08

土橋治重   PHP研究所   520円

著者は詩人・小説家。1993年に物故している。
小説家というより歴史上の人物を中心にした史伝作家。
表題作は1982年単行本化されたもの。

明治から対象にかけて大流行した真田幸村と十勇士の活躍を描く、
立川文庫版の意訳・抄訳に真田幸隆から幸村までの前史を加え、
本書は構成されている。

真田家は小領主ながら、幸隆、昌幸と知将・謀将として有能であり、
上杉氏・武田氏・北条氏という強大国に囲まれながらも、
巧みな戦略により、戦国時代を生き延びた。
武田氏に属し幸隆が中興し、昌幸を経て信行へと受け継がれていく。
武田氏滅亡後、生き残りの過程で秀吉より本領安堵されたのを恩顧とし、
自家を二つに割ってまで、関が原戦役にて西軍に寄騎し、
大阪戦役にても幸村が大阪方に最後までよりそい、
且つ再三にわたり家康本陣を脅かしたことで、
知勇兼備の義士として讃えられている。

本書の三代とは、昌幸、信行の弟・信繁こと幸村、その息子大介を指す。
滅亡していく豊臣家の下で、徳川方を恐れさせた猛将としての幸村、
秀頼に準じて落命した大介を義士とみなす民衆の判官贔屓が、
史実にはない秀頼主従の薩摩落ちという伝説さえ産み、
民間伝承として伝わった来ていたのであろう。

徳川体制から明治政府へと変化していく時代背景のなか、
徳川家を敵役とした痛快無比な物語は、
大衆に広く支持され、現代に至っている。
講談や映画などを通して広く親しまれた物語は、
その後も小説、漫画などで採り上げられ、
架空の猿飛佐助・霧隠才蔵といった忍術使いは、
実在の人物を超える存在感と人気を有している。

土橋氏は、その原点とも言える立川文庫・真田三代を、
現代によみがえらせると供に、補注などを付し、
よりわかりやすく構成して見せている。

史実と異なる歴史があっても「ええじゃないか」。

2008年、訓練始め。2008-01-08

飼主が風邪気味でしんどいというのに、
元気をもてあまして遊びを共用する2頭の、
今年最初の訓練日を迎えた。

いつもなら9時に迎えに来る訓練士さんが9時30分に来て、
喜んで駆け寄り、出発していきました。

今年の目標は、
「そらん」は瓦礫捜索A段階合格。
「はいら」は勝て意見科目のひも付き部門への合格です。

「そらん」はきっとがんばるでしょうが、
「はいら」が問題。
うちに来て2ヶ月を超えるのに、
お座りがやっと7割、マテが2割、伏せが1割程度身についたという感じ。
脚側行進など考えもしていない様子。

普段の散歩では、何も教えていないので、
僕との関係では覚えていくことは難しい。

2月辺りから僕も訓練に参加して意向と思っているけれど、
下僕な体質は折り紙つき。チームとしてまとまれるか?

唯一の救いは呼んだら来るところ。
この反応だけは「そらん」よりよい。
「はいら」には「ごお」2世を目指してもらうべきなのかもしれない。

ゆっくりとでいいから成長していこうな。

ウンコしっこを室内でするのと、ウンコ食べるのは早くやめような。

バッテリー Ⅳ2008-01-09

あさのあつこ   角川書店   476円

強烈な個性を放つ原田巧を中心にすえた物語第4弾。
全巻までの感想は以下。
バッテリー   
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/06/16/1582055
バッテリー Ⅱ
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/12/03/2469986
バッテリー Ⅲ
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2008/01/02/2542319

天才打者・門脇秀吾と対戦したバッテリーは、
打たれはするものの狙い通りに門脇の心を魅了する。
しかし、原田の3球目の無意識の手心が、
バッテリーに微妙な距離感を与える。
その微妙な関係のまま門脇を擁する強豪・横手との練習試合に突入する。

天才・門脇をもってしても原田の前には三振に終わる。
しかし、伏兵・溝垣によってバッテリーの心理に漬け込まれ、
原田は完膚なきまでに打ち込まれる。
豪は原田が打ち込まれた原因が自分にあると知り、深く傷つく。
敗戦後、号とたくみは言葉さえ交わさず、
バッテリーとして続けていけなくなる。
天才に魅せられながら、その才能についていく苦しさに気づいた「豪」、
あふれる才があっても、受ける者のいない現実より、自分の限界を感じる巧。
二人の心の揺れが本館での読みどころとなる。

溝垣が秘めている門脇への思いは、豪と巧との関係にも似ている。

練習試合は、バッテリーが打ち込まれたことと、
顧問を無視した試合計画のため、不完全燃焼なまま没収される。

門脇の巧への強いこだわりにより、
海音寺と溝垣は再戦に向けて動き出す。
巧と号がバッテリーとして対峙することができるのか。
目が離せない。

これで保護団体。これが保護団体?2008-01-09

アークエンジェルズ活動日誌2008年1月7日付の記事を見た。

経過説明も状況説明も、非常にあいまいな記事である。
わざとあいまいに書いているのではないかと疑っている。
時間軸も視点も主語もあいまいにすることで、
不都合な事実を隠しつつ不幸な犬がいると印象付けさせ、
その犬を救う自分たちAAはなんてすばらしいのだとしたいのだ。
記事の内容というのは、
股関節形成不全、それも相当に強い症状の出ているゴールデンのことだ。
2007年11月中旬、東京の訓練しKと名乗る人物より相談を受けたと記している。

あいまいな表現から読み取れる事実を時系列に沿って挙げてみる。

1  ある人が2007年5月5日生まれのゴールデンをペットショップで買った。
   購入したのは早くても6月15日以降と推定される。
2  歩き方がおかしかったため病院で診察を受けたところ股関節形成不全と診断された。
3  人工関節を入れるしか根本的解決にはならないと説明を受けた。
4  治療費が100万かかると聞き、安楽死を選択した。
5  飼い主はクレームでペットショップに返品した。
   ペットショップへの返品は10月までになされたと推定できる。
6  訓練士KからAAが連絡を受けた。
7  11月22日に東京から大阪に7時間かけて運ばれてきた。(AA活動報告から推定)
8  はじめて見たゴールデンは17キロでガリガリであった。
9  鼻の頭に猫の引っかき傷のようなものがあった。
10 食餌はがつがつとむさぼるように食べる。
11 AAが診断を受けさせたところ、右関節は完全に外れ、左関節はかろうじて引っかかっている状態であった。
12 他の犬を見て恐れる。
13 元気に走り出すが、後肢がついてこず顔から倒れる。
14(AAに来てから)2ヶ月で筋肉がついてきた。

そしてこの事実に対して、活動日誌は考えを以下のように書いている。

16 ウェイトコントロールに気をつけている。
17 人工関節手術より、骨頭切除を選択する事になる。
18 足が悪いからいらない、殺されちゃう?お金がかかるから殺されちゃう?と飼い主を批判。
19 17キロしかないく傷まみれの表記により、虐待を連想させ、飼い主批判。

そして結論としては、AAの元に留め治療していくとしているのである。
私たちはこんなにかわいそうな犬でも見捨てないと誇らしげに書いているのだ。

こんなとんでもないことを保護団体ともあろうものが垂れ流してよいのか。
僕はAAは犬のために働いているなんて思ってもいないし、
事実も彼らの目的は犬の向こうにある何かであると顕にしてきている。
きっと僕のところに訪ねてきてくれるような人なら、
同じ疑惑を感じていることだろうと思う。

これまで彼らは巧妙に自分たちのHPを演出していた。
だが今回の記事はこれまでの演出さえ忘れ、
かわいそう犬を前面に押し出してきている。
治療経過を活動日誌に載せていく。
つまりはフェアリー基金を設立したいのだろう。

僕がとんでもないというのはほかでもない。
AAは、この悪徳ペットショップについて触れていないのだ。
股関節形成不全の犬を売ったということは、
ペットショップとしてあるまじき行為なのである。
にもかかわらず、返品したという飼い主は批判的に描くくせに、
ペットショップには言及がない。
同時に犬舎名もわかるはずなのだからブリーダーの告発すら可能なのに、
そうした手続きはとっていないのである。
また訓練士Kは件のペットショップよりゴールデンを委託されたか、
無料で譲り受けたかし、手に入れた可能性が高い。
あるいはゴールデンが不憫との思いで仲介したということも考えられる。
だが、ペットショップにしてみれば股関節形成不全の犬を販売したことは、
隠蔽したい事実なので、人目に触れるようなことはしないはずである。
したがって、考えられるのは訓練士Kが、
自らの意思で引き取ったということが考えられる。
ペットショップの犬を不憫にと思っての通報、
あるいは自己責任において引き取ったはずの犬が、
まったく使い物にならないから保護団体を頼ったという構図である。
すなわち、訓練士Kが善意であろうと悪意であろうと、
AAがゴールデンを引き取ったという事実だけが明らかとなる。
責任の所在を追及してきたはずの団体が、
安易に搬入を認めているのである。

訓練士Kが引き取っていて、AAに保護を求めたのであれば、
AAの活動趣旨と異なることになる。
この訓練士の責任において犬を扶養していくべき筋となる。
ペットショップから引き取ったのだとしたら、
商売の失敗に過ぎず、ショップが責任を果たすべきことに過ぎない。
本来ならAAは、このゴールデンは引き取らないこととなる。
現にこれまでAAは、一般人からの引き取り要請には、
責任を持てだのと講釈を垂れ続けているのだ。

ここに見る対応は、AAのHPに記されている活動趣旨がお飾りに過ぎず、
ご大層なお題目が空虚なものだと露呈させる。
裁判所によって団体しての実態がないと指摘されたことといい、
あまりにも活動方針に節がなく、その場しのぎの対応としか見えない。
これが保護団体の実態で、目指す動物保護の実態なのなら、
動物愛護後進国であったほうがいくらかましだと思う。
保護団体がなければ、犬を殺した冷酷な飼主と地域社会から見られる。
引き取る保護団体のおかげで、
無責任な販売者・製造者・購入者は、
口コミによる噂からも逃れ、のうのうと善人面をしていられるのだ。
愛護精神の成長を阻害しているのは、
まさにAAのような保護団体に責がある。

時系列に従い事実を並べると最初にあげた流れになろう。
書かれていることが支離滅裂だ。
安楽死を選択した飼主から、ペットショップに返品されている。
ペットショップとして責任があるから返金して(別固体を渡し)引き取ったはずだ。
当然、生体補償つきであり、
ペットショップ自身も保険をかけている可能性が高い。
ペットショップからブリーダーへ返品まで行っている可能性もある。
もしかしたらショップは生体競り市で手に入れてきたのかもしれない。
それなら血統や個体状況のなどについての説明があり、
堅実なブリーダーなら、股間節形成不全を疑われる個体は入手しない。
安く買えたとしてもトラブルの元になるのだから。
生後40日ぐらいでも、日誌の説明の股関節形成不全があれば、
歩行がおかしいなどというレベルではすまない。
素人であっても見分けられるほど動かないし動けない。

歩いているのであれば、緩やかな股関節形成不全であった可能性が高い。
成長期にさしかかる犬を見て、すぐに人工関節を医師が薦めるはずもない。
成長期が終わり、股関節が固まるまで人工関節など入れることはない。

6ヶ月の段階で17キロがおかしいというのもふざけた話だ。
最近のゴールデンのメスであれば成犬でも25キロくらいのものはいる。
6ヶ月で20キロ未満なら少し軽めという程度である。
子犬のがっつきも犬を知らないものの言い分だ。
所定量を決めて与えるやり方では、がっつくように食べるのは普通だ。
犬が怖いというのも、社会t化期にいち早く犬の群れから引き離せば、
用意に起こる現象であるのは常識となっている。
要はペットショップで販売された犬に、広く認められる兆候でしかない。
ひどいといって書かれている文言は、どれも普通に起こりえることなのに、
ことさらに虐待を受けていたとミスリードさせるよう期記述される。

右間接が完全に外れていると表現も意味不明だ。
外れているのなら脱臼であり、股関節形成不全とは異なる。
股関節形成不全なら、間接部の受けが浅いとか無いとかであり、
外れているという表記であれば、筋肉がいくらつこうとも走れる道理がない。
大たい骨間接が、股関節側で受け止められないことになるからだ。
そこまで激しい形成不全なのであれば、軟骨というクッション材も機能せず、
少しでも動けば激痛となるだろう。
6ヶ月でその状態であれば、生かしておくためには、
一般の人の収入で賄うことは不可能だ。

日誌で書かれているような重篤な症状の犬が出た以上、
当該犬の繁殖者には直ちに繁殖を停止させるべきことである。
保護団体として、あんなに告発好きなのに、
告発したら自慢して書き連ねてきたのに、
何一つ書いていないのは信じられない愚挙といえる。

AAの説明どおりだとしたら、
元飼主は苦渋の決断をしたのであって、
例え安楽死させていたとしても責めるべきものではない。
むしろ、ペットショップなりの無知・無責任によって、
謂れ無き抽象すら受けかねない、心に傷を負った被害者なのである。

こんなお粗末な理論しか持ち得ないAAを、
どうして全うな団体といえようか。
そんな団体がシェルターを作ったって、犬は救われない。
犬が救われないばかりか、引き取り手たちも不幸になろうというものだ。

怒りがこみ上げてきている。


このゴールデンでも明らかなように、
AAの引き取る犬は、本来保護団体が引き取るべき犬ではない。
そういう犬を引き取る姿も、どこまでもおかしい。
言ってることとやってることがでたらめに違う。
AAの活動には、発現には、一貫性がない。
これらがAA羽批判、
というより犬以外の何かが目的と考えられる原因なのだ。

これでも保護団体を名乗ろうというのか。これでも保護団体気取りか。
良心という言葉は、きっと死んでしまったのだ。
保護団体の世界では。
違うというのなら、他の動物団体よ。その証を見せてくれ。
やることはただひとつ、業界基準を発表し、
すべての団体を精査し活動の実態を評価し、偽者を排除してみよ。

本気で控訴したよ。2008-01-11

豊中のスタンバイ店主・川北氏とアークエンジェルズとの間で争われた、
ひろしまドッグぱーくを含む所有権確認訴訟の判決は、
「法人格なき社団」としてAAが民事訴訟を起こしたものの、
AAの定款を無視した運営振りが明らかとなり、
原告足りえないとの司法判断が出て、
AAの敗訴で一審が終わっていた。

経過は「ひろしまドッグぱーく」撤退時に、
川北氏がAAと連絡を取り、手助けを申し出たことに端を発している。
当初、TVインタビューで林統括より預かってくれと頼まれたと答えたのが、
その後、電話にて団体譲渡を受けたと理解したと証言した川北氏と、
林代表・統括との間のごたごたである。

もうAAは泥沼の法廷闘争はあきらめて、適当に処理して行くべきだろう。
控訴してしまうとは何事であろう。
しかも時間をとるだけの結果にしかならないと予想される。
負けるはずのない裁判に負けたのは、自己責任でしかない。
定款があってないものというのも法廷で、
自ら証言してしまったのではないか。控訴に何の意味がある。

僕は、「AA、ひろしまブランド犬に価格設定! 」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/02/15/1185595
という記事を2月15日に書いている。
その後、10月1日に「アーク・エンジェルズ、多忙につき」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/10/01/1832195
と、題して触れ、
12月28日に「所有権確認訴訟判決」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/12/28/2533146
と、題して試験を交えて紹介した。
それ以外では、この裁判で所有権を争う、
「つばさ」の失踪についても触れている。
10月17日に「高島市、その後。2.3の気になる情報。 」
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/10/17/1856629
という記事と、それに続けて、10月19日にも「つばさ」情報
http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/10/19/1859758
として触れている。

結論だけを言えば、AAが団体としてまともな活動をしていたなら、
所有権確認訴訟は、司法判断を仰ぐ必要があったのかは疑問だが、
AAが敗訴する要因は少ないと当初思っていたのだ。
それが敗訴してしまう。それほどに団体の態をなしていないのだ。
犬の一年は人間の4―7年に相当する。
保護団体を標榜する団体が、
本来の目的から言えば犬さえ幸せになっているのであれば、
所有権について争い、犬を取り戻す訴訟に踏み切るとは信じられなかった。
もし、訴訟を行うとしたら、所有権を争うのではなく、
川北氏の証言により団体の信用を失墜させた名誉毀損への、
損害賠償請求にするのが妥当と思っていた。
それとて、AAの行動が不審なのだから、
代理人同士による和解で決着をつけるのが筋と思っていた。
それならば犬の幸せを考えているという体面は保たれたはずなのだ。
1年もかけて所有権を争ったことで、犬たちがどうなったか。
裁判所により保全された犬のうち1頭は事故で死に、
1頭は逃走したか盗まれたかし、行方不明。
1頭は「くすのき動物病院」で留めおかれ、
もう一頭はAAが多数の中の一頭として、どこかで預かっている。
その他の犬は、リ・ハウスが見つけた飼主の下で、
裁判の成り行きを不安視しながら飼われていた。
ただ、川北氏と林夫妻の諍いに振り回されているだけだ。
こうなってしまった原因も、
広島でボランティアに不適切な応対を繰り返したAAの行動に責がある。

で、12月27日の判決で負けた。面子も何も合ったものじゃない。
団体として訴えを起こす資格が否定されたのだ。
彼らの主張の「保護団体」が使えない状況になったのだ。
「大阪市認証団体第1号」に続いての不名誉だ。

判決に対して、林代表は自身のブログで
http://angels1947.blog104.fc2.com/blog-entry-107.html
と、判決に対する考えを述べた。
書いているものの、犬たちのことを考えたら、
林代表に少しでも犬たちのことを思う心があるなら、
よもや控訴はするまいと思っていた。
犬たちに価格をつけたことより、
致命的な団体の活動趣旨手の乖離につながるからね。

理不尽に対してはいつでも全力で戦う、約束は守るといっていても、
これまで会計報告も約束を伸ばしまくり、あいまいにさせ、
約束を反故にしまくっている林代表のことだ、
犬たちの幸せを考えて今回はひくという戦術を摂ると信じていた。
今回に限りわめいたとおりに控訴する。
どこが犬のためなんだろうか。

それなら、もひとつ蒸し返そう。
「不買運動を呼びかけるAA 」で、http://kumaneko.asablo.jp/blog/2007/09/25/1821263
僕は林代表が実行するのを期待して待っていたのだ。

今からでも、林代表に呼びかけてもらいたい。
9月24日に呼びかけるとしながら、まったくアクションを起こしていない、
「ムーブ」への抗議の不買運動を。
「ずばり一言」では、鼻息も荒く
http://angels1947.blog104.fc2.com/blog-entry-89.html
と、言っていたのではなかったか。

約束を守る男といわれたいのなら、ぜひ取り組んでいただきたいものだ。

雨です2008-01-12

先週が風邪でダウン。
犬たちの今年のスタートは一言で言えば「退屈」であろう。
今日は、天気が良ければドギパに連れて行ってやろうと思ってた。
でも朝起きたら雨じゃない。
昨日の晩も雨だったし、今朝も雨。
散歩さえ短いコースに変えられて、
もはや爆発寸前の2頭なのだ。

雨の日の散歩は準備も時間が掛かるし、
帰ってきてからの手入れも大変。
準備は2頭にレインコートを着せ、僕もレインコートを着る。
なんやかんやで出発するのに10分くらい掛かる。
帰ってきてからは、脚と腹とレインコートの泥を洗い流してから、脱がせ、
自分のレインコートを脱いでから、
勝手口からいれ洗面所に入れて待機させてタオルで粗ぶき、
それからリビングに移動させてから、丁寧に全身の水気をとる。
2―30分も掛かる作業となる。
これええかげんにすると大変。
2頭共にベッドで寝るので、布団に湿気が移ってしまう。

犬たちは雨で散歩が短縮されて不満。
僕は世話に手間がかかって、これまた不満。
今年の冬は寒くないからまだいいけど、
これで寒いようだったら、さすがに犬を飼うのは辛いなんて思いそう。
まあ、茶のいっぱいでも飲んで、体があったまってくるまで、
2頭も飼うから、こんな目に遭うのだと愚痴めいた独り言。

写真は2頭のレインコート姿。
ドッグデプトのレインコートなのだ。
「はいら」のは12月に行ったとき買ってきた。
なかなか可愛い。
このレインコート結構気に入っている。
「そらん」の新調してやらんとあかんかな。